歯医者さんに恐怖心を抱いてしまうメンタル的な症状は「歯科恐怖症」や「歯科心身症」と呼ばれます。
歯科恐怖症の方は珍しいわけではなく、「歯医者が苦手」という方を含めると、相当数にのぼることでしょう。
では、なぜ歯医者さんが苦手だったり恐怖心を抱くのでしょうか?
中には、自分が歯科恐怖症、または歯科心身症であることに気付いていない方もいることでしょう。「歯科恐怖症」「歯科心身症」という言葉を知らないけど、漠然と歯医者さんが怖くて行けない患者さんもいるのです。
では、なぜ歯医者さんが苦手で怖いと思う患者さんがいるのでしょうか。その原因と解決方法を考えてみたいと思います。
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歯科恐怖症の原因
歯科恐怖症(歯科心身症)の方は過去において、歯医者さんの治療で辛い、痛い、怖い、通院してもなかなか治らない等の苦い思いをした経験がトラウマになっていると言われます。
それ以外に、歯科衛生士の方の唾液吸引の方法が不適切で唾液がノドに溜まり、むせてしまった事がトラウマになっている方もいるかもしれません。
他に、パニック障害で悩む方も歯医者さんが苦手です。
パニック障害は神経症の不安神経症とも似ています。パニック障害や不安神経症の方は、電車やバスに乗れない、広場恐怖症や人混み恐怖症で日常生活に支障が出てしまいます。
精神が健康な方からすると、これらは理解に苦しむ精神疾患かもしれません。相手は何か怠けているのでは?と思ってしまうかもしれません。あるいは、そのような方は小心者のように思ってしまうかもしれません。
しかし、パニック障害や不安神経症は本人にとって辛い精神疾患。しかし、そのような精神疾患を患っている患者さんは怠け者ではありませんし、小心者でもありません。
誤解の無いように付け加えておきますが、パニック障害や不安神経症で突然暴れ始めたり、周囲に危害を加えるような病ではありません。
患者本人は自分との闘いの日々。
あたかも、自分の脳の周りに「不安」や「パニック現象」のような膜が覆っていて、どうすることもできないのです。もちろん患者さんは、それらを打ち破って正常な生活を送りたいという願望はあるのです。
本人は「歯医者さんで検診とクリーニングを受けなければ。歯の治療を受けたい。」と頭の中で思っているのです。
しかし、葛藤の中で行動が伴わず、辛く苦しんでいるのです。
まとめますと、以下の疾患があると、歯医者さんが苦手になってしまうのです。
・歯科恐怖症(歯科心身症)
・パニック障害
・不安神経症
歯医者さんへ行くには
歯医者さんに行かなければならない決まりがあるわけではありません。
しかし、何年も歯医者さんから遠ざかっていると、歯に歯石が堆積してきます。虫歯の進行や歯肉炎、歯周病が進行しているかもしれません。
歯と歯茎のコンディションが悪化してくると、治療が大変になります。
そこで、やはり歯医者さんに行くきっかけが必要になってきます。ただ、本人1人だけでは、なかなか重い腰が上がりません。
例えば、パートナーと一緒に歯科医院に行くようにしてみるのも方法ではないでしょうか。子供が親と歯医者さんに行くのは普通ながら、大人になって付き添いが必要なのは奇妙な光景に映るかもしれません。
これは、1つのステップを上がるきっかけです。行動療法の1つ。
一緒に歯医者さんまで同行してくれる人がいれば、本人は動けるかもしれません。
歯医者さんにて
歯科恐怖症やパニック障害、不安神経症の方は歯科医院で様々な心理的な変化があります。
(軽度)
・医療器具のキーンという音が苦手
・歯科医院や病院特有の医薬品の臭いが苦手
・電動イスが動く瞬間、不安
(中程度)
・歯科医院に入ると、動悸や息切れ、汗が出る
・目を閉じても動揺が収まらない
・手や体の震え
(重度)
・パニック発作による動悸や発汗、手や体の震えが出て、その場にいられなくなる
・歯科医に治療の中止を依頼する
自分が歯医者さんの電動シートに座って、どのようなパニック症状が出るのか想像すらできません。
そこで、歯医者さんの受付で、予め自分の歯科恐怖症の症状を伝えておいた方がスムースに治療が進むことでしょう。自分が言いにくいのでしたら、代わりにパートナーが受付に説明します。
予め、歯科クリニックに予約する際、電話やEmailで歯科恐怖症の症状について相談してもいいでしょう。
長年の経験がある歯科医院であれば、歯科恐怖症の患者さんを十分理解しているはずです。
歯科恐怖症の方でも安心な歯医者
長年、歯科恐怖症やパニック障害、不安神経症を抱えてきた方は、なかなか歯医者さんに行けず、中には歯石や虫歯、歯肉炎、歯周病の進行等で歯がボロボロになっていることもあると思います。虫歯だらけで歯医者さんに行く勇気がない方もいます。
そのような患者さんを十分理解してくれて、不安や恐怖、痛みを感じないような歯科治療に力を入れている歯医者さんもあります。
静脈麻酔で自分が眠っている間に歯の治療をしてくれる歯科クリニックもあります。
そのようなクリニックの扉をノックしてみるのも治療の1つかもしれません。
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