日本人は古来より過剰なほどきれい好きで、自然な香りを好む民族

バスタブ

来日した多くの外国人が日本のタクシーに乗り込むと、その清潔さに驚くことでしょう。

日本国内を走り回っているタクシーはピカピカに洗車されています。後席に乗り込んでも、ゴミ一つ落ちていません。

ちなみに、当ブログの管理人はアメリカのタクシー、通称イエローキャブに何度も乗車しています。

イエローキャブは日本のタクシーのように清潔ではありません。足元をよく見ると、小石や銅色のペニーコイン(1セントコイン)が落ちていて当たり前。

アジア圏からの観光客も、日本の街にはゴミが少ないことに驚きます。

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掃除の文化

学校の机、掃除

日本は掃除の文化が根付いています。

子供が小学校に入学すると、教室内の各グループで掃除の役割分担を決めます。Aグループは教室の中、Bグループは廊下、Cグループはトイレ掃除というかたちで、生徒全員で掃除するのが常識です。

海外では、生徒全員が校内の掃除をするなんて考えられない国もあります。

また、朝の光景として、女性社員が店舗や会社の前をほうきで掃除している姿が日常的に見られます。町の飲食店から巨大な生産工場まで、整理整頓と掃除が徹底されていることが多く、外国人の目には奇妙な光景に映るかもしれません。

そして、年末の大掃除は日本人のイベントの一つ。

このように日本人は小学生の頃から掃除文化の中で育っていくため、掃除が生活の中に自然と溶け込んでいるのです。

お風呂文化

バスタブ

日本人は、自他共に認めるお風呂好き。

日本の夏は高温多湿のため、どうしても汗を流す必要があります。そして、日本人は夏でも湯舟に浸かるのです。冬は体を温めるためにも、湯船に浸かるのが日本人の常識です。

ワンルーム等の賃貸物件を除いて、日本の風呂場には必ず洗い場があります。日本人にとって、体を洗うことと湯舟に浸かって体を温めることは別のことなのです。

ちなみに、蒸し暑いマレーシアやフィリピン、タイ、インドネシアに入浴の文化は無いようです。これらの国では、シャワーが基本。

概ね湿度が低い北米では、バスタブで体を洗うのが基本で、湯舟に浸かるアメリカ人は多くはないと思います。

日本人は、ややもすると過剰とも言える清潔好きな国民性を持っていて、平安時代から共同浴場が存在していたと言われます。入浴は日本の伝統文化の一つと言えます。

これが、体臭や口臭に対して、センシティブな感性が身に付いてきたのではと思えてきます。

食で香りを楽しむ

懐石料理

和食は目で食べ、口で食べ、鼻で食べる料理。旬の野菜を食材として使い、薬味を加えることで、季節毎の香りも味わうのが日本人と言えます。

和食は素材の美味しさと新鮮さを大切にする料理。昆布、鰹節、煮干しで出汁をとり、味噌、醤油、酒、みりん、酢の調味料で味付けをします。主役は素材である以上、味付けのための出汁と調味料は脇役の存在。

日本には、刺激的で味が濃いスパイスを使う国とは対照的な食文化があります。

和食の世界からも、日本人は自然な香りを好むのかもしれませんし、それとは対照的とも言える体臭や口臭は禁忌なのかもしれません。

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PCやスマホで"におい"と入力すると、"臭い"と"匂い"の漢字候補が2つ出てきます。"臭い"は悪いにおいに使われ、"匂い"は花や香水等の良いにおいに使われます。消臭製品が数多く、日本社会は臭いに対してかなり過剰に反応する国だと思うのです。
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