歯肉炎と歯周病は、口臭の大きな原因となります。
歯肉炎が悪化すると、歯周病に進行していきます。歯肉炎の段階であれば、まだ治る可能性があるようです。歯周病でも、治療と自分の対策によって、その進行を止めることは可能と言われます。
口臭予防のためにも、早期発見、早期治療と対策がとても大切です。
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自分の歯だから、自分で管理
定期的に歯科医院に通院して、歯の検診を受けることで、歯肉炎や歯周病を予防できるのでしょうか?
歯科医師に同様の質問をすれば、「No」と答えるはずです。
歯と歯茎の健康は、人任せで保つことはできません。
私たちは毎日、食べ物と飲み物を口に入れている以上、口内が食べカス等で汚れています。毎日のブラッシングを怠っていたら、虫歯や歯肉炎の原因になってもおかしくありません。
しかも、多くの人は自己流のブラッシングが多く、正しいブラッシング方法を身に着けていない人の方が多いと思います。
歯の管理は自分だけができるものですから、正しいブラッシングを身に着けることで、歯肉炎と歯周病の予防に繋がります。
歯肉炎とは?
歯肉炎の大きな原因は、口内の汚れです。
口内の衛生環境が悪いと、細菌叢(さいきんそう)のバランスが崩れます。すると、悪玉菌が口内で増殖して歯肉炎が発生します。歯肉炎は、歯肉縁上に歯垢(プラーク)が貯まることで発生します。
歯肉炎の原因となる菌
口内には300種類以上の細菌が存在しています。その約70%は口内と体に有益な善玉菌です。残りの30%は、口内で悪さをする悪玉菌です。
歯肉炎の原因となる細菌には、アクチノマイセス・ビスコーサス、アクチノマイセス・ネスランディイが挙げられます。
歯周病とは?
歯肉炎が進むと、歯周病になります。歯周ポケットが形成されると、歯と歯茎の間にプラークと歯石が貯まり、歯周病が進行していきます。
歯周病の原因となる菌
歯周病の原因となる細菌は歯周ポケットの中に存在していて、ポルフィロモナス・ジンジバリス、プレボテーラ・インターメディア、バクテロイデス・フォーサイサス、アクチノバシラス・アクチノミセテムコミタンス、スピロヘータが挙げられます。
免疫力の低下も歯周病の原因
歯周病は口内の汚れが大きな原因とされていますが、それだけではありません。口内の免疫力、つまり、体全体の免疫力の低下が歯周病の原因と考えられています。
いくら、毎日のブラッシングに気を使っても、歯周病が発生することがあるのです。
歯と歯茎は体と一心同体の関係にあります。過労によるストレスが重なると、ブラッシングの時、歯茎の腫れに気付いたり、腫れた歯茎から出血することもあります。ストレスと免疫力には密接な関係があります。
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歯並びと歯周病の関係
歯並びが良くないと、ブラッシングの時、どうしても磨き残しが出やすくなります。歯間ブラシを使っても、歯のクリーニングがやりにくいこともあって、それが歯と歯茎のトラブルに繋がりやすくなります。
歯垢がそのまま残っていると、歯石に変化し、歯茎のトラブルや虫歯の原因にもなります。歯並びの治療は自由診療です。しかし、長い目で考えると、歯並びの矯正を視野に入れることで、自分の歯と長く付き合っていくことができます。
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歯周病の予防
歯科医院での定期検診と治療
歯周病の予防、治療のためには、定期的な検診と治療が大切です。通院の頻度は、口内の状態によって一概には言えません。状態を悪化させないためにも、小まめな通院が口内にとって吉ではないでしょうか。
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うがい
勤務先や出先でブラッシングできない時は、水でうがいをすることで、口内の汚れを落とすことができますし、スッキリします。
大切な人と会う時、お口のエチケットとして、マウスウォッシュでうがいをしてもいいのではと思います。
しかし、マウスウォッシュは強力な洗口液ですから、口内の善玉菌も殺してしまうと言われます。マウスウォッシュを過剰に使うと、口内バランスが崩れてしまうため、それが逆に歯と歯茎のトラブルを引き起こしてしまうトリガーとなるようです。
マウスウォッシュは、あくまでいざという時のための一時的な使用にとどめた方がいいのではないでしょうか。
ブラッシング
毎日の正しいブラッシングは、歯肉炎や歯周病、口臭予防の基本です。口内環境を清潔に保つのが何より大切です。
なお、多くの人は自己流のブラッシングが多いと思います。一度、正しいブラッシング方法を身に付けてみてはいかがでしょうか。
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十分な睡眠
いくら口内を清潔に保っても、歯周病が発生することがあります。
疲れが溜まっていて、睡眠不足が重なると、体の免疫力が低下します。体の免疫力が低下すると、当然、口内の免疫力が低下して歯周病の悪化に繋がります。
歯周病の進行を止めるためにも、睡眠を十分にとり、疲れを溜めないことが大切です。
免疫力を高める
ストレスを溜めていると、体の免疫力が低下し、体のあらゆる病気や歯周病の悪化につながります。免疫力を高めるような生活を心掛けることが大切です。
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和食中心の食事
歯茎のコンディションを整えるためには、やはり和食が一番です。
なるべく肉を控えて、青魚を食べるといいでしょう。青魚にはEPAとDHAが含まれています。これは、血液サラサラ成分ですから、血流を良くする意味でも最適です。
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なぜ、青魚に含まれるDHA・EPA(オメガ3脂肪酸)を摂った方がいいの?
あと、玄米は白米より栄養価が高く、健康維持のために適した食品です。ただ、玄米を上手に炊くのは難しく、苦手な方も多いのではないでしょうか。そのような方には、発芽玄米をおすすめします。
発芽玄米は玄米を発芽させたもので、玄米以上の栄養価を含んでいます。玄米を自動で発芽させて、炊飯してくれる炊飯器が販売されていますから、そのような製品で健康生活を意識してみるのも一つです。
[参考記事]