一口に口臭と言っても、大きく4つに分類されます。
自分の口臭はどれに当てはまるのか、そして、身近な人はどれに該当するのかチェックしてみましょう。
Contents
生理的口臭
誰でも、生理的口臭はあります。
就寝中、唾液の分泌量が減るため、口臭が発生しやすくなります。起床時、自分の口臭が気になることがあるかもしれません。
この場合、うがいをして歯磨きすることで、口臭は収まりますから心配はいりません。
病的口臭
口内の虫歯や歯の欠け、歯の汚れや歯垢、歯石、舌苔(ぜったい)、歯肉炎、歯周病が口臭の原因になります。
その他に耳鼻咽喉や体の疾患等が原因で口臭が発生する場合もあります。
この場合、歯科医院で歯の治療が必要ですし、口臭外来で総合的に診察を受ける必要があるかもしれません。
[関連記事]
外因的口臭
にんにくや焼肉を食べたり、お酒を飲むと、口臭が強くなります。また、喫煙も同様。
食べ物やアルコールに起因する口臭は、一定時間が経過すれば落ち着きます。喫煙後、歯にニコチンとタールが付着するため、タバコ臭い口臭が残りやすくなります。
これらの外因的な口臭は、こまめな歯磨きである程度は抑えることができます。他に、チューインガムを噛んだり、ブレスケア製品で口臭を一時的に抑えることができます。
あと、緑茶は口臭を消す効果が高いことが知られています。
[関連記事]
心因性口臭(口臭症、自臭症)
心因性口臭は自臭症(じしゅうしょう)とも呼ばれます。歯科医院や口臭外来で口臭が認められないにもかかわらず、自分は口臭があると思い込んでいる口臭を意味します。
自臭症は「心因性の口臭」とも言われます。
自分が「口臭」という一つの事柄に囚われている心理状態です。自臭症は大きく、心身症と神経症に分けられるようです。
多くの自臭症患者は、周囲から起床時の口臭や唾液の分泌が減る時間帯(AM10:00頃~ランチタイム、PM3:00頃~ディナータイム)に口臭を指摘されて、自臭症が発生するケースがあるようです。
周りの人から口臭を指摘された時、おおらかな性格の持ち主であれば、少々、気に留める程度でしょう。歯磨きの方法や歯と歯茎に問題があるかもしれないと思い、ブラッシングを見直したり、歯科医院での検診を考える人もいるでしょう。
しかし、神経質で潔癖症、完全癖が強い性格の人は、周囲から指摘された事が頭に強く焼き付いてしまい、自臭症が発生することがあるようです。
周囲の何気無い一言が自分にとっては、衝撃的な言葉に感じられてしまうのです。自分にとって、「口臭」という言葉に心理的な強いショックを受けてしまうのです。
そもそも、神経質で潔癖症、完全癖が強い性格の人は一生懸命、勉強したり、社会生活や仕事でもミスを嫌い、パーフェクトを求める傾向があります。いわゆる、社会の中でポジションを与えられる人ではないでしょうか。
言い換えますと、そのような方は白黒をはっきりさせたい性格で曖昧なことを嫌う性格傾向があるかもしれません。
自臭症が発生すると、生活の中で雰囲気の変化を敏感に感じて、自分の口臭がその原因ではないかと思い込んでしまうことがあります。また、相手と面と向かって話すのが苦手になってしまったりして、社会生活に支障をきたすこともあるでしょう。
歯科医院や口臭外来できちんと検査を受け、結果として、口臭が認められないのであれば、まず、そこで素直に受け止めて安心することです。そして、健康的な社会生活が送れるように努力してみることも大切でしょう。
[関連記事]