管理人が街を歩いていると、口が半開きのまま歩いている女性を見かけることがあります。本人は気付いていないでしょうけど、なんともだらしなく見えてしまいます。
人間は、鼻と口の両方で呼吸ができます。運動中は、より多くの酸素が必要なこともあって、鼻と口の両方で呼吸します。
しかし、平常時や歩行中は鼻呼吸だけで十分、大気中の酸素を取り入れることができます。
そもそも、口は呼吸器官ではありません。しかし、唇周囲の筋力が弱いと、口で呼吸するようになってしまいます。
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口呼吸って、実は危険…
口呼吸すると、大気中の砂埃や細菌と一緒に空気が口内に入ってきます。
すると、口内が汚れやすく、乾燥しやすくなります。これは唾液(だえき)が不足している状態ですから、「口臭」や「歯のトラブル」の原因にもなります。
特に、冬場は空気が乾燥していますから、人混みの中では、インフルエンザのウイルス等が空気中に漂っています。口呼吸のクセがあると、空気中のウイルス等が直接、喉に入り込みますから、風邪をひきやすくなります。
いずれにしましても、口呼吸はデメリットが多いもの。意識的に口を閉じて、鼻で呼吸するように心がけたいですね。
鼻は体のエアークリーナー
「エアークリーナー」って聞いたことがあるかもしれません。エアコンに付いているフィルターや自動車のエンジンに付いているエアークリーナーが思い浮かぶかもしれませんね。
鼻は呼吸する器官であると同時に、ニオイを嗅ぎ分ける器官でもあります。
鼻で呼吸すると、鼻毛が空気中の細菌やホコリをキャッチします。そして次に、鼻の奥の粘膜も汚れをキャッチします。
そして、鼻の奥では、外から入ってきた空気に適度な温度と湿度を与えます。これにより、喉や肺への負担が和らぎます。
少々、脱線するお話でゴメンナサイですけど、ハナクソは鼻水とほこりが固まったもの。
鏡で自分の鼻の奥を観察してみると、黄色っぽい粘度があるものが付着していることがあります。これが乾燥すると、俗にいうハナクソになって体外へ出ていきます。鼻はエアークリーナーの役割を果たし、汚れをキャッチして体外に出す機能が備わっています。
鼻呼吸のメリット
鼻呼吸のメリットは次のようになります。
【1】風邪をひきにくい
【2】口臭予防
【3】歯のトラブルの予防
更に、ニオイに敏感になるでしょう。
呼吸は無意識のものですから、なかなか自分では気が回らないかもしれません。
例えば、朝の出勤時や朝食の準備中、意識的にキュッと口元を引き締めながら鼻で呼吸してみるといいかもしれません。体にとってクリーンな空気が入ってきて、同時に口臭予防にもつながります。
では、鼻呼吸を習慣付けるには、どうしたらいいでしょうか?
小顔体操、オーラルトレーニング
オーラルトレーニングと言っても、何か特別な器具等は一切、不要です。これは、いつでもできますから、とても気軽にできますよ♪
くちびるを回す
くちびるをきちんと閉じて、口内で舌を大きく回します。
舌の回転させながら、目も回転させます。
顔のエクササイズ
顔全体を小さくするようなイメージで、顔の筋肉を収縮させます。
顔全体を大きくするようなイメージで、口内に空気をたくさん入れます。顔の筋肉全体を伸ばすようにして、目は大きく開きます。
できれば毎日、これらの運動を繰り返すといいでしょう。回数に決まりはありませんから、リラックスモードでトレーニングします。
トレーニングによって顔全体の筋肉がアップすると、口元が締まってきます。
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